定款に記入すること(絶対的記載事項)
- 目的(会社で取り組む事業内容、商売など)
- 商号(会社名)
- 本店の所在地(会社・事務所の住所。自宅開業なら自宅の住所)
- 社員の名前、住所(出資者の名前、住所)
- 社員全員が有限責任であることの明記
- 各出資者の出資金額
- 公告方法(官報、日刊新聞、電子公告のいずれか)
これらは最低限記入する必要があります。
公告方法は記載しない場合、自動的に官報での公告とみなされます。ただ記載してくださいという法務局もあるので書いておいた方が良いでしょう。
目的
会社で取り組む内容を全て明確かつ具体的に書き出します。自社で製造しているものは「製造」、仕入れて販売するものは「販売」としっかり書きましょう。
各出資者の出資金額
特別な理由がない場合は合計で50万円~300万程度は出資しておいた方が良いでしょう。出資金額が少なすぎる場合は信頼が得られず、取引先に怪しまれたり、銀行での口座開設を断られる可能性があります。
参考記事:合同会社の資本金
現物出資をする場合
現物出資をする場合は品名、型名(型番)、製造番号、価額金を記載します。
例)パソコンを現物出資する場合
パーソナルコンピューター
型名(型番)○○
製造番号△△
この価額金 10万円
公告方法
公告方法では官報が一番安いのでおすすめです。行数によって異なりますが、3万円前後で掲載することができます。
参考リンク:官報公告
日刊新聞ではスポーツ新聞や業界新聞はNGです。日本経済新聞などの新聞を利用する必要があります。この日刊新聞への掲載は数十万円のお金がかかるので中小企業にはおすすめできません。
電子公告ではホームページ上に内容を掲載するようになります。これを選択する場合はあらかじめ定款にURLを記載しておく必要があります。また公告が適法に行われているかを調査機関に調査してもらう必要があるため、調査委託費用が数万円~数十万円発生します。
必要に応じて記載する項目
- 損益分配の比率
- 出資のみで経営に参加しない人物
- 会社の存続期間
定款の用紙サイズ
A4サイズ(縦)に横書きが一般的です。文字サイズは10.5ポイント~12ポイント程度。フォントは明朝体orゴシック体。
昔はB5サイズで作成されたものが多く、B5でも受け付けてもらえますが、標準はA4サイズです。
定款の表紙
表紙は付けても付けなくても良いです。ただ見栄え的には付けて置いた方が良いと思います。枚数が多く、厚みが気になる場合はなしにするというのも良いでしょう。
表紙を付ける場合は以下のようなシンプルなもので大丈夫です。「定款」であること、いつに作成したかがわかれば問題ありません。
定款が複数ページに渡る場合は袋とじ、ホッチキスのどちらか
定款が数枚になる場合は製本テープを利用して袋とじにするかホッチキス留めしましょう。袋とじは以下のようなテープを使えば簡単です。
また各ページに割印(契印)も忘れずに。わからなければ提出する時に印鑑を持参しておき、質問しながら作成すれば確実です。
定款原本には4万円の収入印紙を貼り付けする
LLC定款の原本は課税文書になるので4万円の収入印紙を貼り付けて割印します。
電子定款(CD、フロッピーディスクに電子署名付き)で提出する場合は不要です。パソコンで作成した場合はプリントアウトする必要もなく4万円分費用が浮きます。
参考記事:電子定款の作成方法
無料の税理士紹介サービス
初めて税理士を探す時は以下のことで悩むことが多いです。- どの税理士がいいのかわからない…
- そもそも税理士が必要か相談したい…
- 税理士費用をなるべく抑えたいけど、相場がわからない…
- 税理士の探し方がわからない…
こんな時に使えるのが税理士紹介サービス「税理士ドットコム」です。
申込みをすると希望にある税理士をコーディネーターが探してくれて
面談設定や価格交渉をサポートしてくれます(利用料:無料)
これから税理士を探す、もしくは税理士が必要か相談したいなどがあれば利用してみるのがおすすめです。
⇒税理士ドットコムの詳細・申込みはコチラ